皆さん、こんばんは。
管理栄養士の石川元洋(motohiro_food)です。
前回記事で、ガン予防について大切なことを4記事書いています。
ガンになりたくないならやるべき5のこと。その③ 食生活の見直し
ガンになりたくないならやるべき5つのこと。 その④ 身体を動かす
今日は、第5弾で、「適正体重を維持する」についてです。
今回も、こちらのサイトを参考に書いていきます。
太りすぎず、痩せすぎず
画像引用:科学的根拠に基づくがん予防
上の図は、BMI・総死亡・がん死亡を示したグラフです。
肥満度を表す指数。値が高くなるほど、肥満度が高い。
BMI=(体重kg)/(身長m)2
男性の場合、21.0~26.9でがんのリスクが低く、女性は21.0~24.9で死亡のリスクが低くなっています。
男女とも、がんを含むすべての原因による死亡リスクは、太りすぎでも痩せすぎでも高くなります。
よく肥満には注意!!と言われますが、痩せすぎでもがんや総死亡が高くなるので痩せにも注意が必要です。
全体的な健康を考えると、男女ともに21.0~27.0の範囲になるように体重の維持が大切になります。
肥満・痩せと、その他の病気の関係は??
がん以外にも、肥満・痩せは心疾患、脳血管疾患などの循環器疾患と関係しており、適正体重を維持することが、健康な体には必要となります。
画像引用:がん対策研究所・予防関連プロジェクト
男性の「全死因」を見ると、BMI23未満の3つ(がん・心疾患・脳血管疾患)において、死亡リスクは上昇しています。
死亡リスクは、BMI25~27のカテゴリーでもっとも低く、それより高値になると上昇しますが、有意に高くなるのはBMI30~40の(肥満)のカテゴリーだけです。
死亡リスクの上昇は、むしろBMI低値(やせ)で顕著であり、グラフは「逆J型」になります。
女性も男性同様、「逆J型」の曲線を描きますが、がんによる死亡リスクは男性とは異なり、有意な上昇が見られるのは、BMI30~40の(肥満)のカテゴリーのみでした。
心臓病・脳血管疾患の死亡リスクについては、男女ともに「U型」または、「J型」の曲線が見られました。
この研究では、BMI低値による死亡率は、南アジア・東アジアが際立ちますが、欧米における研究では、BMI高値による死亡率の上昇が見られるとのことでした。
食文化は、地域により異なりますから、肥満もやせも地域により「差」は生じるんでしょうね。
BMIは、身長と体重から求めます。
なので、筋肉量が多い人では、「肥満」とでる人もいるでしょう。
大事なのは、筋肉と脂肪量なので、あくまでもBMIは「健康の目安」だと思います。
ですが、肥満にもやせにも当てはまらない「適正範囲」に入るように、日々の食生活・運動習慣を身に付けることがとても重要だと考えます。
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