管理栄養士として働いて、献立をたてている。
自分は献立をたてたくて栄養士になったのか??と言うと分からない。
でも新卒の頃は、委託会社に入り、栄養士だけどほとんど調理業務。
偉い栄養士さん達は、涼しい事務所でパソコンに向き合っている。
あれから15年たった。
自分は涼しい事務所で献立をたてている。
もちろんその他の業務もしているが‥。
楽しいかと言うと、全然楽しくない。
むしろ申し訳なく思えてきている。
自分が働いて10年。
その時から入所してる方は居て、単純に自分が作った献立を、
3食(1日)×365日×10年=10950食
入院・欠食入れても10000食は食べている。
そう考えると、かなり重要だし、申し訳なくもなってくるよね。
みんな、どうしてるのかなぁ…。
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) September 29, 2020
今の会社に勤めて10年になる。
その間、献立をたてているのは自分1人。
病院など、患者さんの入れ替わりが多い所は、ある程度献立が決まっていてもいいと思う。
1ヶ月回せるくらいあれば十分かと。
でも療養型などでは、「そこ」が住まいなので、入所している内は、基本的に施設の食事を食べる。
考えて見れば、自分の考えた献立を1日3食、それを10年近く食べている人達がいる。
これって、かなり責任重大だと最近感じている。
自分達は、これから美味しいのも食べれるが、この人達はあとどれ位食べれるのか??
その食事が自分の食事でいいのだろうか‥‥。
最近、この悩みが大きい。
実際の所、献立は難しい‥。
朝昼夕で食材はカブってないか⁇
味付けは似てないか⁇
前後の日でカブってないか⁇
中華などに偏ってないか⁇
献立は、パズルみたい
何かハマると、また何かハマらなくなる
個人的には、満点狙わないで80点位でいいと思う
満点狙っても、食べた人により、すぐにかき消されます(笑)
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) August 20, 2019
献立だけの業務に張り付いていれば、リスクは減らせる。
何回も見直せば、ミスも減る。
でも、実際そんなに献立に時間を使える時間もないんじゃないかな??
レパートリー・味付け・幅広い食材を使う・和洋中のバランス・飽きを感じさせない献立‥‥。
正直難しい。
当たり前だけど、周りの人達は、栄養士である以上、献立が得意で当たり前だと思っている。
でも、献立が苦手だったり、苦しんでいる栄養士も沢山いるはず。
お医者さんだって、外科・内科・神経科とか専門分野は分かれる。
そう考えると、自分は献立は向いていない‥。
これが10年もやっておきながらわかったこと。
いや、わかっていたこと。
これからは、得意な人に任せて自分は違う分野に行かないといけない‥‥。
食べる人を満足させてあげる栄養士なんて、存在しているのかな。
コメントを残す