皆さん、こんにちは。
管理栄養士の石川元洋(motohiro_food)です。
女性のあなたは、貧血に悩まされていませんか⁇
貧血があると、めまい・頭痛・疲れやすい・やる気が出ない・うつや不安が強い・生理前の不調・脱毛・肌のハリツヤに影響を与えるなど様々な症状が出ます。
貧血は、もっとも自覚症状が出やすい不調でもあり、慢性化して貧血に慣れてしまっている人がいるのも事実です。
貧血をあまり重大に考えている人が少なくも感じます。
少しでも貧血の改善を意識すれば、体がいい方向に機能していく可能性は大です。
今日は貧血についての話です。
詳しく説明していきますね。
貧血とは
一般的に、血液中のヘモグロビン濃度が基準値を下回った場合に貧血と診断されます。
ヘモグロビンは赤血球中に存在するヘム(鉄)と、グロビン(たんぱく質)が結合したかたちです。
肺から全身へと酸素を運んでくれます。
鉄が無いと、人間は生きて行く事が出来ません。
貧血の種類
鉄欠乏性貧血
もっとも多い貧血です。
鉄が不足することによりヘモグロビンが不足して、体の必要な器官に酸素を運べないことで起こります。
鉄欠乏の原因が何なのかを突き止めねばなりません。
最も多い貧血であり、若い女性に多いです。
生理のある女性では、毎月大量の鉄を失います。
そんな時に、むちゃくちゃな食生活や、極端すぎるダイエットなどをしていると体はすぐに不調になり、そのうち壊れます。
食事としては、鉄分を多く含む「動物性の食品」の摂取が大切になります。
巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)
ビタミンB12と葉酸が不足することにより起こります。
赤血球の分裂がうまくいかず、通常より、大きくて壊れやすい赤血球が出来てしまいます。
ビタミンB12は、お肉などの動物性食品に多く含まれます。
野菜には含まれていなく、いわゆるビーガン(菜食主義)の方は不足してしまいます。
また、ビタミンB12は胃酸が十分に出ていないと作られません。
葉酸はその反対で、動物性食品には含まれず、ほうれん草などの葉野菜に多く含まれます。
その他の貧血
赤血球を作る骨髄の機能低下による再生不良性貧血。
赤血球が破壊される事により起こる溶血性貧血。
腎臓機能低下により、腎臓で作られる造血ホルモンのエリスロポエチンが減少し、赤血球の産生が減少して起きる腎性貧血などがあります。
ヘム鉄と非ヘム鉄
栄養素の鉄には2種類あります
ヘム鉄と、非ヘム鉄 と呼ばれる物です。
この2つは、体に吸収される量に大きな違いがあります。
ヘム鉄は、お肉やお魚など動物性食品に多く含まれます。体への吸収率が高いです(10~20%)
非ヘム鉄は、ひじき・ホウレン草・プルーンなどに含まれます。体への吸収率は低いです(2~5%)
ヘム鉄は体に吸収されやすい形になっています。
一方、非ヘム鉄は鉄が酸化されている状態で生物には利用しにくい鉄になっています。
非ヘム鉄は、体内に入り胃酸の影響を受けて、ヘム鉄になります。
非ヘム鉄に戻らないために、今度はビタミンCが必要になります。
酸化されないよう、抗酸化作用のあるビタミンCに守られる形になります。
非ヘム鉄は、吸収される時に活性酸素をだして粘膜に攻撃したり、一緒に食べた物にも簡単に影響されるなど、ヘム鉄に比べればあまりいい所がありません。
さらに、病院で貧血と診断された時に処方される鉄剤も非ヘム鉄です。
説明した通り、非ヘム鉄を吸収の良いヘム鉄にするには、胃酸の作用を受けます。
そのため、鉄剤を服用すると胃がムカムカする人がいます。
薬の副作用ですね。
この胃の不快感で、病院を受診すると、今度は胃酸抑制剤が処方されることもあります。
そうなってくると、もう貧血の改善どころではないですよね…。
その他の副作用に、便が黒くなる・便秘・下痢もあります。
まとめ
いかがでしたか⁇
ここまで話せば貧血には何を食べた方が良いかわかりますよね⁇
そうです!!
お肉やお魚などの動物性食品です。
貧血の原因になるのはヘモグロビンが不足することによりおこる、鉄欠乏性貧血が多いです。
ヘモグロビンは、鉄とたんぱく質が合体してます。
鉄だけ取っても相方のグロビン(たんぱく質)がないとヘモグロビンは完成しません。
鉄剤には、たんぱく質も、ビタミンも何も入っていません。
貧血の改善に良い食品は、レバー・赤身のお肉・牛肉・マグロ・カツオなど赤いものが濃いものに多く含まれます。
これらは、たんぱく質です。
さらに、ビタミンA・ビタミンB群・亜鉛などの栄養素も含まれます。
鉄剤や非ヘム鉄を多く含む食材より、肉や魚などのヘム鉄を食べた方が良いと思いませんか⁇
その方が、貧血の改善・予防に良いですよ。
貧血の症状があり、食事もヘルシー志向の為、肉や魚を食べていないあなた…。
まずは、お肉・お魚・卵など、動物性たんぱく質を食べることから初めて見ましょう。
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