皆さん、こんばんは。
管理栄養士の石川元洋(motohiro_Food)です。
最近、頭の中でずーっと思っていることがあります。
それは、「栄養って本当に難しい」ってこと。
当たり前のことだけど、答えがない。
栄養学って答えがないから難しい
数学みたいに答えがない
人の体のことだから答えが1つではない
だから色んな意見があり、問題も生まれてくる
栄養士でも一応悩むこともあるから、栄養を分からない人はもっと悩むと思う
でも食事のこと分からない人に、わかりやすく単純に言えるようにならんとね
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) October 29, 2019
たまに「答えがあった方が楽なのに…」って思うことが多々ある。
そして、勉強すればするほど、慎重になり、簡単に答えもだせないと思っている。
例えば、主食。
「白米と玄米どっちが良い??」と聞かれたら、ほとんどの栄養士は玄米と答えると思う。
だけど、「皆が玄米がいいか??」っと言うと、そうでもない。
小さい子供・お年寄りなど、消化機能が弱い人は、かえって白米の方がいいかもしれない。
確かに、玄米にはビタミン(特にB1)・ミネラル・食物繊維などの栄養素が、白米より豊富に含まれる。
だけど、普段から、肉・魚・野菜・果物を食べていれば、上の栄養素も取れるので、無理して玄米を食べる必要はない。
だから、対象となる相手により答えが変わる。
食材だってそう。
いくら「体に良い」ってエビデンスがあっても、目の前の対象者に合うかはわからない。
反対に「体に悪い」とされている食材が必要な人だっている。
特に食欲がないお年寄りには、お菓子や、ジュースをあげた方がいい時だって、実際にある。
やはり対象となる相手に合わせる必要がある。
話はずれるけど、自分はTwitter・インスタなどのSNSもしている。
最近は、このSNSでの発信も難しいと個人的に感じている。
対象者がきちんと絞られていればいいが、そうでなければ、間違った情報を与えることもあるかもしれない…。
例えば、1年前の自分は…。
たんぱく質の摂取が足りていないから、積極的にお肉を食べようと発信していた。
たんぱく質は、当たり前に大事だし、不足気味の人が多いと感じていたから。
で、気になって調べてみると…。
参考文献:平成30年 国民健康・栄養調査結果の概要より
そんな思ってたより、「不足でもないじゃん!!」ってまず初めに思った。
この調査結果がすべてではない。
だけど、全体としてみれば、そこまで不足はしていないのかと…。
もちろんこの中に、不足している人も多くいる。
だから、その不足している人に呼び掛けるべきであって、全体に呼びかけるのもどうなのか…。と
SNSは難しい…。
昔は何も考えず、ある意味イケイケだったのだが、最近では情報の発信には慎重になっている。
栄養・食事・情報発信と、やはり基本は対象者。
誰に向けてなのか??
これで答えがガラリと変わっていく。
だから、答えがない。
100点満点の正解はないが、「その人」に合わせた、100点に近い答えを探していく必要があるのかな…。
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