皆さん、こんにちは。
管理栄養士の石川元洋(motohiro_food)です。
アミノ酸とアミノ酸が手をつなぐことで、たんぱく質は作られます。
その1つのアミノ酸に「グルタミン」があります。
このグルタミンは、体内で1番多いアミノ酸で、私たちの体を外敵から守ってくれるため、頑張って働いてくれています。
今回は、グルタミンについてのお話です。
詳しく、説明していきますね。
粘膜のエネルギーになる
グルタミンは体内で一番多いアミノ酸
腸の粘膜のエネルギー源で、粘膜の形成に関わる
小腸の粘膜は、異物を排除したり、栄養素を吸収してくれる所だから、
その粘膜が「大きな穴の開いたザル」のようなら、分子が大きい状態で吸収されたり、異物が簡単に入る
これが、全身の不調につながってしまう
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) November 21, 2018
グルタミンは、体の中のアミノ酸では最も多く存在します。
小腸のエネルギー源であり、消化管粘膜の保護など、大事な栄養素を吸収し、体に異物が入らないよう、多彩な働きの元になってくれています。
腸に炎症があり、粘膜が荒れていると、たんぱく質を大きな分子の状態で吸収してしまい、これが、アレルギー・頭痛・便秘・発達障害など、不調の引き金となってしまいます。
腸管粘膜機能もおちてしまい、粘膜が粗い状態だと、「バクテリアルトランスロケーション」の原因にもなります。
腸管内細菌が粘膜バリアーを通過して,体内に移行する状態。
つまり、腸に炎症などがないことが前提ですが、腸のエネルギー源になり、腸粘膜の形成に関わるグルタミンは、とても大切なアミノ酸という訳なんですね。
体を守るigA抗体を作る
抗体とは、体を守ってくれる物
その1つにigA抗体がある
igA抗体は、グルタミン+ビタミンAで作られる
igA抗体は、ウイルス・細菌・アレルゲン・さまざまな毒素と戦ってくれている
分泌が減ると、風邪をひきやすくなり、細菌感染しやすくなり、アレルギー反応も起こりやすくなってしまう
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) November 22, 2018
igA抗体は、粘膜に幅広く存在する抗体です。
腸・目・鼻など、粘膜が多いところで働いてくれていて、外から入ってくる侵入物に、最前線で戦ってくれています。
その粘膜が弱まっている状態だと、侵入物が体の中に簡単に入ってきてしまい、体の中で「悪さ」をすることにより、体の不調につながってしまいます。
この、igA抗体は、グルタミン+ビタミンAで作られています。
ビタミンAは、レバー・うなぎ・乳製品・卵などの動物性食品に多く含まれています。
igA抗体を作り、感染症にかかりにくくするため、日頃から食べれそうな食材は食べていきたいですね。
リンパ球のエネルギー源にもなる
リンパ球は、ガン細胞など強力で厄介な相手と戦ってくれる免疫
リンパ球もグルタミンをエネルギー源として使う
グルタミンが少ないと、
☑︎腸管機能も落ちて、
☑︎igA抗体の分泌も減ってしまい、
☑︎更には、リンパ球も減ってしまう
そして、体の免疫機能が低下しちゃう
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) November 22, 2018
グルタミンは、粘膜や、igA抗体のほかにも、リンパ球のエネルギー源になってくれます。
リンパ球といえば、ガンなど強い奴らと戦ってくれる免疫です。
ホントに、グルタミンが不足すると、体の機能がおちてしまいますね。
グルタミンは、体内で一番多いアミノ酸と言いましたが、次のようなことがあると、グルタミン不足になってしまいます。
ストレスとグルタミンと筋肉
ストレスや病気の時には、グルタミンの需用量が増える
足りない場合は、筋肉を分解してグルタミンを作る
そのグルタミンが、
☑︎肝臓でたんぱく合成を促進
☑︎リンパ球を増やし、活発にする
☑︎腸粘膜を丈夫にし、体に異物の侵入を防ぐ
体の免疫を上げる為に働く、いいアミノ酸なんですよね
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) November 22, 2018
ストレスを受けると、グルタミンの需要量が増えます。
足りない場合は筋肉から分解したり、食事から取る必要があります。
そのグルタミンが、腸管粘膜・igA抗体・リンパ球などに作用し、強いストレスや、手術などの負担から体を守ってくれます。
やっぱり、僕はストレスは好きではありません。
わざと感じないように無理やり捨ててしまいます(開き直りも大事)
そして、アミノ酸の保持に大事な筋肉。
年をとるにつれて、筋肉量もおちてしまいますよね‥。
そして、不規則な食事や生活習慣。
30代を過ぎても、体系をkeepしている人は、若々しく健康的に見えます。
何か、魅力すら感じさせられます。
筋肉は見た目にも、そして栄養素を保持したり、「糖新生」など体の機能を考えると、やはり筋肉はあった方がいい事は確かだと思います。
グルタミンは体に大切な栄養素なので、
体はグルタミンを作る事ができる
作ったグルタミンはどうなるか⁇
答えは、筋肉に保管される
そして、必要な時に筋肉から血中へと放出される
グルタミンや他のアミノ酸を保管できる筋肉の役割ってめっちゃ大事
細マッチョになりたいな(笑)
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) November 23, 2018
まとめ
グルタミンについて簡単に説明させてもらいました。
体をウイルスや、厄介な外敵から守ってくれる「縁の下の力持ち」ですよね。
多く存在するアミノ酸だから、不足の心配はないかと言うとそうではありません。
元の材料となる、たんぱく質を含む食事が少なかったり、ストレスや怪我など体に強い衝撃を受けたり、そもそもの体の状態(特に腸内環境)が悪ければ、グルタミンは不足します。
腸内環境は、今からの勉強になりますが、1番大事だと思います。
せっかく食べても吸収されないと、何の意味もないですよね。
食べて、吸収されて初めて栄養となります。
皆さんも、グルタミンが不足にならない食生活と、ストレスなどをうまく回避できる体作りを一緒に目指していきましょう。
小腸ってのは、上から十二指腸・空腸・回腸からなる
この小腸で、消化された物質の90%が吸収される
90%ってヤバくない⁇
「腸内環境が大事」って色んな方が言ってるけど、ホントにその通り
だって、いくらいいの食べても吸収されないと全く意味ない
ただの「食べ損」にだってなりえちゃうからね
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) November 21, 2018
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