皆さん、こんばんは。
管理栄養士の石川元洋(motohiro_Food)です。
突然ですが、子供の食事って難しくないですか??
僕も男(5・4・3)歳がいますが、食事についての悩みは絶えません…。
仕事も、食を専門にしているので、余計に気になります。
今日は、子供にやってはいけない「食行動」の1つを紹介します。
食事は本人の意思が大切
皆さんは、ご飯を出した時、子供が食べなかったらどうしますか??
残さずに「ちゃんと食べなさい」なんて言いますか??
でも、言いすぎも良くないらしく、温かく見守ることも大事みたい…。
子どもの食べ物の好みの変更:なじみのない野菜の受け入れに対する曝露と報酬の影響
ロンドンで72人の小学生を対象に、野菜(赤ピーマン)の摂取を2週間調べた研究。
子供たちを、3つのグループに分けた。
①料理に赤ピーマンを使う回数を増やしたグループ。
②食べれたら、漫画のステッカーをもらえるグループ。
③コントロールグループ(今まで通り)
実験前では、①がもっともピーマンの摂取が少なかった。
しかし、実験後は①が、赤ピーマンを好きになり、食べる量が増えたとのこと。
一番下から、上へと伸びています(▲の線)
この結果からわかることは、食べなくても、根気強く料理を出し続けることが大切。
味になれなくて、以前は拒否していても、繰り返し提供することで、子供の好みを変える可能性があります。
②については、親がよくやりそうなこと。(僕もやっている)
「ご飯食べたら、お菓子食べていいよ」なんて言わない方がいいみたい…。
これはかえって逆効果のよう。
心理学の分野からみると、「物や道具」を使い、食料消費を促すことは、その食料に対する好みを減少させる可能性があるようです。
過剰正当化理論というものによれば…。
行動に対する報酬を与えることで、子供はそれを「過小評価」する可能性がある。
ご飯を食べることで報われるなら、「ご飯があまり好きではない」と解釈してしまう。
多くの研究で、食べることに対して報酬を与えると、食べ物の好みが減るという報告がある。
子供が「お菓子を食べるために、ご飯を食べる」という考えになってしまえば、ご飯が「過小評価」になってしまいます。
報酬によっては、意欲を高めるものがあります。
それが、「言葉による報酬」。
わざとらしく褒める必要はありませんが、笑顔で褒めてあげることはかなり効果があるようです。
また、笑顔で言葉による称賛は、子供の食行動を高めます。
それが、食事を悪い方から、いい方向へと変えていく可能性がある。
反対にやっていけない行為が、
①物でつらない。
②食事へのプレッシャーを与えない。
③圧力をかけない。
①は先程も言ったように、食事を過小評価する恐れがある。
そして、食べ物を報酬に使うと過食にもつながります。
③は、子供がお腹が空いてないと言っても、親が子供に食事を出し、皿を綺麗にするように言うと、圧力がかかっています。
この駆け引きは、非常に難しいです。
言い過ぎも、言わなさすぎも良くない。
だから、親も日々勉強ですね。
まぁ、簡単に出来ることは、当たり前だけど、子供に食べて欲しい食事を親も食べる。
家族で「美味しいね」と言いながら食べると、自然と子供の摂取も増えていくはず。
食事の雰囲気・食事のタイミング・場合により励まし・両親のフォローなど見直せる所はあると思う。
子供に食事を食べて欲しいのは、どの親も同じ。
めげずに頑張りましょう( ´∀`)
また次も、子供の食事について書きます。