皆さん、こんにちは。
管理栄養士の石川元洋(motohiro_food)です。
体がいつもダルイ…。
疲れやすい…。
やる気がでない…。
寝ても疲れが取れない…。
集中力が続かない…。
こんな悩みを持っている方はいませんか??
食生活では、肉・魚・卵などの動物性食品が少なめ…。
炭水化物(ご飯・麺類・パン・芋類)は多め…。
そして、毎日お菓子やジュースを欠かさずに結構な量を口にする…。
両方あてはまっていれば、ビタミンB群が不足している可能性があります。
体にとても重要なんですが、飽食の現代では不足しやすい栄養素でもあります。
詳しく説明していきますね。
ビタミンB群は8種類ある
①ビタミンB1
②ビタミンB2
③ビタミンB3(ナイアシン)
④ビタミンB5(パントテン酸)
⑤ビタミンB6
⑥ビタミンB12
⑦葉酸
⑧ビオチン
ビタミンB群は、全部で8種類あります。
お互い助け合って機能しているので単体ではなく、8種類すべてを取りたいです。
1つでも欠けてしまうと、なんらかの支障が出てしまい、その力が発揮できなくなります。
おもに、肉類(特に豚肉やレバー)、魚介類などの動物性たんぱく質に多く含まれます。
ビタミンB群の役割
エネルギーを作る為に、グルグルと回っている所がある
そこをグルグルと回す為には、ビタミンB群が必須
良く回れば、エネルギーを作れて、疲れにくい体に。
不足すると、回りが悪くなる上に「乳酸」が作られる
この乳酸が溜まると、筋肉痛・肩こり。
そして何よりも、疲れやすい体になってしまう
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 26, 2019
私たちの体は、細胞の中にあるミトコンドリアでエネルギーを作り出します。
ミトコンドリアの中にある、クエン酸回路(TCAサイクル)と言うエネルギーを作り出す所があります。
食事で取った炭水化物(ご飯・麺類・パン・芋類)などが体で分解されていき、グルコースになります。
解糖系のWikipediaより画像引用
※左の図の解糖系という所です。
グルコースから様々な反応を経て、ピルビン酸になります。
このピルビン酸が、アセチルCoAに変えられて、クエン酸回路へと進みます(右の図)
このクエン酸回路がグルッと回ることで、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーが作られます。
まず初めに、ピルビン酸がアセチルCoAに変わらないと、クエン酸回路には入れません。
そこで必要なのが、ビタミンB1を中心としたビタミンB群です。
画像引用:オーソモレキュラー.jp
ビタミンB1以外にも、ビタミンB2・B3(ナイアシン)・B5(パントテン酸)も必要になります。
ビタミンB群を単独ではなく、すべて取りたい理由は「ここ」なんです。
そして丸い円が、クエン酸回路です。
このクエン酸回路の中にも、様々なビタミンB群が活躍しています。
ビタミンB1→B1
ビタミンB2→B2
ビタミンB3(ナイアシン)→N
ビタミンB5(パントテン酸)→P
ビタミンB6→B6
ビタミンB12→B12
葉酸→F
ビオチン→Bio
ビタミンB群が十分になかったり、糖質の量が多いとTCA回路がうまく回らず、ATP(アデノシン三リン酸)が作れません。
そうなると、エネルギーを作りだせないんですよ…。
だから、疲れやすい体になってしまうんです。
また、ビタミンB1などが少なく、ピルビン酸→アセチルCoAに変身できなければ、「乳酸」の産生が増えます。
乳酸は、「疲労物質」なので疲れやすい体になります。
なので、ビタミンBcomplex(8種類のビタミンB群が含まれてる)サプリを取ると、TCA回路も良く回り、乳酸も出来なくなるので、「疲れが取れた」と体感できるのは、この為です。
ビタミンB群が不足しやすい人
☑︎ビタミンB群が不足しそうな人
炭水化物(ご飯・麺・パン・芋類)が多い
お菓子・ジュースなどの甘い物が多い
アルコールを飲み過ぎている
過食
ストレス
加齢
抗生物質を長期間飲んでいる人
あなたは、ひっかかりそうなのありますか⁇
僕は、お酒の飲み過ぎにひっかかってます…。(笑)
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 27, 2019
上にひっかかる項目が多い人は、ビタミンB群が不足しているかもしれません。
どうしても防げないのは、加齢です(笑)
でも、それ以外は防げることだと思います。
もともと、ビタミンB群(特にB1)不足が見つけられたのは、江戸時代です。
玄米から白米へ変わったのが大きな原因です。
玄米には、ビタミンB群などが含まれますが、その栄養があるところを削り、白米を食べる習慣ができたことで、ビタミンB1不足の「脚気」が大流行しました。
大昔の病気で、今はなじみがないですが、ファーストフードの多様化や、お菓子・ジュースなどが増えたことで、今でも病気になる恐れはあると思います。
ビタミンB群の消費する食生活には十分に注意が必要です。
ビタミンB1不足に、ウェルニッケ脳症もあります。
アルコールの多飲やインスタント食品などの偏食が多いと、ビタミンB1を多く消費してしまう為、起こる病気です。
歩行困難・めまい・無力や無気力になり、うつになってしまうこともあります。
ビタミンB1が多い食事
ビタミン=野菜や果物をイメージする人も多い
だけど、ビタミンB群は、動物性食品(肉類・魚や貝類・卵)に多い
ビタミンB群は8種類あって、単独では力を発揮できない
葉酸は、ナイアシン・ビタミンB12の力が必要だし
ビタミンB6の活性にはB2が必要
お肉やお魚を食べることはかなり大切です
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 26, 2019
ビーガン(菜食主義)の方だと、葉酸以外のビタミンB群が不足してしまう可能性があります。
ビタミンB群は、動物性の食品(特にお肉)などに多く含まれます。
動物性のたんぱく質(お肉・お魚・卵)は、ビタミンの他にも体に必要な栄養素がたっぷりと含まれています。
もちろん野菜も大切ですが、食事のメインにはしっかりとたんぱく質を取り入れて下さいね。
まとめ
①ビタミンB群が少ないと、疲れやすい体になる。
②ビタミンB群は、単体ではなく8種類とってやっと働ける。
③エネルギーを作り出すのに、とても重要。
④植物性より、動物性(特にお肉)に多く含まれる。
⑤炭水化物・糖質が多いと不足しやすい。
これだけでも意識してみましょう。
ビタミンB群の不足は、普段の生活に大きくかかわります。
疲れやすかったり、やる気が出ない人が、食事が関係しており、特にB群の不足と予想できる人は少ないかもしれません。
あなたの食生活も変えながら、周りに当てはまりそうな人がいたら教えてあげてください。
毎日楽しい生活が送れるように、食事を大切にしていきましょう。
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