皆さん、こんばんは。
管理栄養士の石川元洋(motohiro_food)です。
昔から存在する栄養素ですが、今、注目されている栄養素があります。
それは、ビタミンDです。
僕も、あらためて勉強したら ビタミンDのすごさに気付かされました。
「骨にかかわる栄養素」として知られていますが、最近ではたくさんの効果(特に免疫系)が知られてきてます。
今日は、ビタミンDについてお話させてもらいます。
詳しく説明していきますね。
ビタミンDとは??
ビタミンと言えば、B群やCが目立つ
がしかし、ビタミンDの最近の評価はえぐい
おもに2つが代表選手で、
①ビタミンD2(キノコ類)
②ビタミンD3(魚類・肝臓)に含まれる
人の体ではD3が重要な働きをしてる
身近で食べやすいのは「鮭」
そのまま塩焼きでいけるし、お手頃
鮭いい味だしてるね◎
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 1, 2019
ビタミンDは、D2~D7まで存在します。
人にとって、大切なのはD2とD3で、ビタミンDといえばおもにこの2つです。
D2は、天日干しシイタケ・きのこ・海藻類などに。
D3は、鮭・うなぎ・さば水煮缶・しらすなどの魚介類に多く含まれます。
ビタミンDの体への力は、カルシウムの代謝にかかわり、骨を強くするビタミンと昔から知られていました。
なので不足すると、
⇒小児や成長期の子供で、きれいな骨ができなくなり、姿勢や足が曲がったりする「くる病」の原因に。
⇒また大人でも、骨が弱くなり「骨軟化症」に。
⇒そして、骨粗しょう症になりやすくなり、骨折のリスクにもつながってしまいます。
ビタミンDは、血中のカルシウム濃度を保ってくれています。
なので、体内でカルシウムを暴走させない為にも、ビタミンDは必要になります。
ビタミンDが豊富な魚介類には、骨の元になるたんぱく質とカルシウムも多く含まれます。
魚介類を食べるのが少なくなってきている現代なので、意識して積極的に食べてほしいのが、お魚さんなんですよね。
適度な紫外線は「悪」ではない
ビタミンDは魚食べる以外にもできる
それは「日光浴」
みなが、悪いと思ってるコレステロールが材料でね
だから、コレステロールが低い人は、
ビタミンDも低いかも…
オススメは、お昼ご飯食べて、
お日様に当たりながら歩く事
血糖値上昇も抑えられ、ビタミンDも合成でき、何より気持ちがいい
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 1, 2019
ビタミンDは食事以外に、体内でも作られます。
それは、太陽の光を浴びること。
植物でも「光合成」をして、力をつけて大きくなりますから、人でも太陽の力は大事だと言うことですね。
紫外線の中の、UV-Bという光が作ってくれます。
このUV-Bの弱点は、服や窓ガラスを通過できないと言うこと。
また、日焼け止めでも効果は減ってしまいます。
お日様の力を感じるのが難しい、夜型の仕事の方もビタミンDが不足気味になる可能性があります。
そして住んでいる地域により、お日様に当たる時間も変わってきます。
太陽紫外線による健康のためのビタミンD生成と皮膚への有害性評価
成人が健康な生活を送るのに必要なビタミンDを、
体内で生産するために必要な日光浴の時間は、
冬の12月の晴天日正午の札幌、つくば、那覇について、
それぞれ139分、41分、14分と見積もられました。
一方、皮膚に有害な影響を及ぼし始める時間は、
その約2~3倍である227分、98分、42分と見積もられました。
本文中より一部引用
住んでいる地域によって、お日様に当たる時間が変わるんですね。
僕が住んでる那覇では、12月の正午ごろで14分程です。
逆にお日様に当たりすぎて、体へ影響が出てしまうのが、この時間です。
7月の那覇の12時で、16分以上だと皮膚に直接的な影響が出始める時間とのこと。
そんなの運動会なんて行ったらすぐですよね(笑)
夏場は、紫外線に注意してる位でも、自然にお日様には当たってそうですね。
注意が必要なのは、冬場ですかね。
お日様から、体内で作れますが、消化管からのビタミンDの吸収が低下すると、簡単に欠乏症になるおそれがあります。
なので、食事からのビタミンDの補給がやはり大事になります。
風邪とインフルエンザとビタミンD
血中ビタミンD濃度は、
夏場から9月をピークに、
冬にかけて下がり、2月でもっとも低くなる
冬は日照時間が短い
日光浴ができなければ、ビタミンDの合成も減る
ビタミンDは免疫に関わる
この時期に風邪やインフルエンザが増えるのは、
ビタミンDが低いのが、原因の1つにある
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 3, 2019
冬場になると、風邪やインフルエンザが流行ります。
ただ単に「寒いから」ってのもあるとは思いますが…。
日照時間が短くなるので、体内でビタミンDの合成が落ちてしまうのが1つにあります。
以下は、ビタミンDを使った実験です。
☑117人にはビタミンD
☑117人にはプラセボ(ビタミンDが含まれていない偽薬)
→本人・親・医師にもどちらのカプセルかは非告知
結果は…。
☑ビタミンD服用→インフルエンザ発症 18人(10.8%)
☑プラセボ(偽薬)→インフルエンザ発症 31人(18.6%)
結論
☑1日ビタミンD1200IU摂取によりインフルエンザの発症率を42%抑えられた。
もう1つ…。
☑104人にはビタミンD(1日800IU)
☑104人にはプラセボ(ビタミンDが含まれていない偽薬)
結果は…。
→風邪の諸症状を報告する率は1/3へ激減
→風邪の発症の季節性変動がなくなる
→最後の1年間は、1日2000IUの投与によって風邪の諸症状の報告が完全になくなった
ビタミンDの投与で、インフルエンザと風邪の発症率が低下。
また、季節性の変動もなくなっています。
では、なぜビタミンDがインフルエンザや風邪に効果があるのでしょうか??
抗菌たんぱくを作り出す
☑︎カテリシジン
☑︎β-ディフェンシン
この2つは、私たちの体を悪い菌から、
守ってくれる「抗菌たんぱく」です
このたんぱくを増やすのが「ビタミンD」
風邪・アレルギー・アトピーなどに、
ビタミンDが有効なのは、
体に強い味方のたんぱくを、
ビタミンDが作ってくれるからです。
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 3, 2019
ビタミンDには、「カテリシジン」と「β-ディフェンシン」いうタンパク(抗菌ペプチド)を作らせる働きがあります。この抗菌ペプチドが、バリア機能を高めて細菌やウイルスをやっつけてくれます。
これがビタミンDが風邪・アレルギー・アトピーなどに有効な理由です。
数日前には、厚労省が、ビタミンDの摂取量を上げるとのニュースがでていました。
ビタミンDについては、摂取量の日間変動(摂取するものが日によって変わる現象)が非常に大きく、かつ、総摂取量の8割近くが魚貝類に由来することから、特殊性を考慮し、18歳以上の目安量は男女とも8.5μg/日とした。
本文中より一部抜粋
現在、18歳以上の目安量は男女とも5.5μgですが、8.5μg/日に変更するとのこと。
ビタミンDは魚介類に豊富です。
なので、魚介類を食べなければ不足する可能性もあります。
それに、体内合成で必要な日照時間も季節によって変わりますので、やはり日間変動が大きい栄養素だということです。
不足がちな冬場だけでも、サプリメントで補うのもありだと思います。
まとめ
ホントは、まだ紹介したいことがあるんですが…。
でも、長くなってしまうので簡単に書きます。
①辛い花粉症の症状が軽くなる
②アトピー悪化の改善
③冬季うつ(季節性感情障害)症状の改善
④子宮筋腫のリスク軽減
⑤月経痛の改善
⑥妊娠しやすい体つくり
⑦大腸がんのリスク軽減
⑧インスリン抵抗性の改善
など多数あります。
ですが、僕が知らないだけで、まだあります(笑)
すごいですよね。
ホント見直しました。
皆さんも、体の免疫機能を高めるため、お魚などの魚介類と、適度の日光浴をして、ビタミンDの合成を高めていきましょう。
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