皆さん、こんばんは。
管理栄養士の石川元洋(motohiro_food)です。
今日、紹介するビタミンは、ビタミンの中でも目立ちにくい存在かと思います。
ですが、僕はこのビタミンが好きです。
なぜかというと、僕が好きな食べ物に多く含まれるビタミンだからです。
今日は、ビタミンKについてのお話です。
詳しく説明していきますね。
ビタミンKとは??
その存在が目立ちにくいビタミンK
大きく役割は3つある
①血を止める
②骨を強くする
③動脈にカルシウムの沈着を防ぐ
なので不足すると…
➡︎血が止まりにくい…
➡︎骨粗しょう症になりやすい…
➡︎動脈硬化のリスクにつながる…
めっちゃ大事なビタミンじゃ〜ん‼︎
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 19, 2019
ビタミンKには2種類あります。
植物で作られるビタミンK1(フィロキノン)と、動物・腸内細菌で作られるビタミンK2(メナキノン)です。
ビタミンK1が多い食品は、しそ・春菊・ほうれん草・小松菜・ブロッコリーなどです。
ビタミンK2は、さらに2種類に分かれます。
卵・鶏肉・バターなどに含まれるメナキノン-4。
納豆に含まれるメナキノン-7です。
栄養上、特に大切なのが、メナキノン-4とメナキノン-7です。
上のツイートのような、血を止める・骨を強くする・動脈にカルシウムの沈着を防ぐには、メナキノン-4の力が必要です。
ですが、メナキノン-4を摂取しても、メナキノン-4はあまり増えません。
しかし、メナキノン-7を摂取すれば、メナキノン-4は増えます。
メナキノン-7が多い食品といえば??
そうです……。
納豆です。
最初に書いた、僕の好きな食べ物は納豆です(笑)
納豆は僕の中では、最高な食品です。
納豆については、後で納豆ツイートがあります(笑)
血液の凝固作用
ビタミンKの役割①
☑︎血を止める
血が出ると、早く止めたい
イメージは「かさぶた」
かさぶたの形成が遅ければ、血は止まらない
新生児は、頭蓋内や消化管から出血を起こすことがある
➡︎Kは腸内で作れるがまだ未熟
➡︎母乳にもKは少ない
ビタミンKシロップなどを補充したあげます
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 20, 2019
ビタミンKには、血液凝固作用があります。
細かくいうと、ビタミンK依存性たんぱく質というのがあって、そのたんぱく質を働かせるために、ビタミンKが必要になります。
なので不足すると、出血傾向になります。
成人では、通常の食事をしていれば、ビタミンKはほとんど不足しないとされています。
通常の食事の定義が、あまりわかりませんが…。(笑)
新生児では、ビタミンK不足による新生児メレナ(腸内出血)を起こすことがあります。
原因としては、ビタミンKは腸内細菌でも作られるが、新生児の場合は、まだまだ未熟。
母乳にも、ビタミンKは少ないためです。
また、血栓ができないよう、血液をサラサラにするお薬(ワーファリン)を服用している方では、ビタミンKと反対の作用があり、力が拮抗してしまうので、納豆・青汁・クロレラなどの摂取は避けるような指示があると思います。
骨のためにもビタミンK
ビタミンKの役割②
☑︎骨を強くする
ビタミンKは「オステオカルシン」と言う、カルシウム結合たんぱくを作る
骨の1/4を占める
またオステオカルシンは、インスリン感受性を高め、糖代謝を促進する
骨を強くする=老化を防ぐ
そして、糖尿病予防にも効果的です
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 20, 2019
僕は昔から、ビタミンKは「骨にカルシウムをくっつける接着剤」と覚えていました。
骨代謝を調節する、オステオカルシンというたんぱく質があります。
先ほどもでた、ビタミンK依存性たんぱく質の1つです。
このオステオカルシンが、骨の形成を促進しながら、骨が壊れないように働いてくれるんです。
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015では、ビタミンKを1日に250~300μg推奨しています。
納豆1パック(50g)には、ビタミンKが300μg含まれています。
ビタミンK1(フィロキノン)と、K2(メナキノン)には副作用の報告がなく、許容上限量は設定されていません。
このような報告も…。
納豆を多く食べる習慣のある地方では、納豆をあまり食べない地方よりも骨折が少ないことが知られており、納豆に含まれるビタミンK2(MK-7)が骨折を予防する因子と考えられる
ビタミンKのWikipediaより引用
納豆って、すごいなーって思いません??(笑)
また、骨粗鬆症の治療薬もビタミンK2(メナキノン-4)が使用されています。
薬を飲むより、天然のお薬(納豆)を食べたほうがいいと思いません??
嫌いじゃなければ、1日1パックは食べることをおススメします。
動脈硬化さえも予防する
ビタミンKの役割③
☑︎動脈にカルシウムの沈着を防ぐ
たんぱく質の「マトリックスGl aたんぱく」を活性化させる
これが、動脈へのカルシウムの沈着を防ぎ、動脈硬化や心臓病を予防してくれる
ビタミンKがいないと、活性化できなく、Kを必要と求めているたんぱく質が結構いるんです。
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 22, 2019
またまた出てきました!!
「マトリックスGlaたんぱく質」も、ビタミンK依存性たんぱく質の1つです。
以下は、ビタミンKのWikipediaからの引用です。
ビタミンK依存性タンパク質の1つである、マトリックスGlaタンパク質(MGP)を欠損したノックアウトマウスは、全身の動脈にカルシウムが沈着し死亡する。
心臓病とビタミンK摂取量を調べた疫学研究で、ビタミンK2の摂取量が高い群では低い群と比べて動脈石灰化が抑制され、心臓病による死亡率が半分程度であったことが報告された。
ビタミンK1摂取と石灰化抑制に関連が認められない一方で、ビタミンK2摂取は摂取量と石灰化抑制に関連が認められるとする報告がある。
これを読んだだけでも、ビタミンKの力ってすごいですよね。
3つ目の文章からもわかるように、人の体ではビタミンK1より、ビタミンK2の方が発揮される力が強いと思います。
ここから納豆ツイート
ビタミンKが豊富な食材は、なんてたって「納豆」
納豆&卵は、僕の中で安くで手に入る最強食材で、毎日食べる
脂溶性ビタミンで卵との相性もいい
溶き卵に納豆を入れ、
味噌汁で使ったかつお節を入れ(モッタイナイから…)
山海節を入れ、
青ネギ・長ネギ・しそ・ミョウガなどの薬味を入れる
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 22, 2019
安く手に入り、栄養価の高い食品は、納豆&卵だと思います。
僕の中では、最強の2トップです。
毎日2パック、卵も2~4個食べています。
納豆には、腸にいいとされる「乳酸菌」が含まれる
味噌・チーズ・キムチ・漬物などの、
発酵食品にも含まれるので、
腸内環境を良くしたいからって、
何もあま〜いヨーグルトを食べる必要はなくて、
納豆とお味噌汁などを日々の生活に取り入れたほうが、僕はいいと思います。
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 23, 2019
腸内環境をよくしたいからと、あま~い乳酸菌飲料や、これまたあま~いヨーグルトを食べている人も多いかと思います。
砂糖は、かえって腸内環境を悪化させます。
原点にもどり、納豆やお味噌汁など、心が落ち着くような和食はいかがですか??
納豆に含まれるナットウキナーゼは、
血栓を溶かす作用がある
日本ナットウキナーゼ協会によると、
血栓は、
→水を飲まない
→血圧が下がることで、血流の流れが悪くなる為、深夜から早朝に出来やすい。
なので、夕食の時間帯に食べるのが、
血栓予防には効果的みたいです。 pic.twitter.com/xuVpWjSdl0
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) March 23, 2019
僕は、夕食に2パック食べます。
皆さんも、夕食時にいかがですか??
まとめ
長くなってしまいました…。
ビタミンKと、多く含まれる納豆についてのお話でした。
実際は、ビタミンKと納豆について、もっと紹介したいことがたくさんあります(笑)
それ位、体に大切なビタミンであり、納豆は栄養価の高い食品なんです。
3~4パックで、100円前後で買えますし、冷蔵庫に入れておけば、副菜の1品にもなります。
今日紹介した、ビタミンKの力と、納豆の素晴らしさをもっと知ってもらいたいです。
あなたのお食事、大切な家族の健康のためにも、毎日の納豆生活をはじめてみませんか??
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