みなさん、こんにちは。
管理栄養士の石川元洋(motohiro_food)です。
身長を伸ばすためには、どの栄養素が必要になると思いますか!?
ほとんどの人は、「カルシウム」と答えると思います。
確かにカルシウム必要なんですが、そのカルシウムをとるために、牛乳を飲みませんか!?
僕も、中学校のころは1日に1Lを2本とか飲んでいました…
当時は飲んでいたんですが、今なら飲みません。
はっきり言うと、「牛乳はおススメできません」
その、理由について説明していきますね。
牛乳が体に合わない人は多い
中学校の僕、牛乳を毎日2ℓ飲んでた
身長伸ばす=牛乳
この考えだった
タイムスリップできるなら
「牛乳は飲むな‼︎」って言いたい
毎日下痢してたから
それじゃ、腸内環境も悪くなるし、栄養素も吸収できない
体に合ってないのに、飲んでた
周りがいいからって、自分に合うかは別問題なのに
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) April 8, 2019
中学校の頃、僕は身長を伸ばしたいが為に、牛乳をがぶ飲みしていました。
それでお腹を下していました。
恐らく下痢の原因は、牛乳だろうと気づいていました。
だけど、身長伸ばしたいから飲んでいたんですよね…。
今思えば、完全なバカヤローですね…(笑)
牛乳を飲んでお腹がゴロゴロする人
そして、下痢をする
これは、珍しいことではない
牛乳に含まれる乳糖は、赤ちゃんの頃は分解が得意
でも大人になるに連れ、分解が苦手になる
離乳と共に、乳糖を分解する酵素が減っていくから
自然な流れです
だから合わない人は、無理に牛乳を飲む必要はない
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) April 9, 2019
そもそも日本人の体は牛乳に合っていないように作られています。
牛乳に含まれる、「乳糖」を分解する酵素(ラクターゼ)を持っていないんです。
持っていないと言うか、赤ちゃんは、お母さんの「母乳」や「育児用ミルク」で育つので、乳糖を分解するラクターゼがありますが、生後1年ごろから離乳食が進むと減っていき、成人になるとほとんど分泌出来なくなります。
これは「乳糖不耐症」と呼ばれています。
そんなこともわからず、僕はお腹をゴロゴロさせながら、牛乳をたくさん飲んでいたんですよね。
下痢をすれば、せっかく取った栄養素も失ってしまい、腸内環境も悪化してしまいます。
牛乳は、日本人の食性には合っていない人が割と多いのが特徴です。
牛乳のカルシウムをいかせていない
☑︎身長伸ばしたい
☑︎骨粗鬆症を防ぎたい
それ目的で、牛乳ばっか飲んでたら⁇
カルシウムはOK
でもカルシウムを活かす為の、
マグネシウム・ビタミンDやKが不足する
これが”牛乳だけを取りすぎる問題”
「バランスが大事」はあんま好きじゃないけど、牛乳だけではバランスは明らかにおかしい
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) April 8, 2019
カルシウムを骨にくっつける際、ビタミンDやKが必要になります。
「それが」強化された牛乳もありますが、力的には弱いと思います。
カルシウムは大切な栄養素です。
でもなんでもそうですが、単独では栄養素はいかされません。
カルシウムだけあってもダメってことですね。
そして一番の問題点が、カルシウムとマグネシウムのバランスが悪すぎることです。
ブラザーイオンとは⁇
カルシウムとマグネシウムは、
「ブラザーイオン」と呼ばれる
お互いの持ってる力は、体に絶大で、バランスが大切
カルシウムだけが多いと、細胞を誤作動させることがあり危険
その調整役が、マグネシウム
理想の比率は、
カルシウム:マグネシウム=1:1
ちなみに牛乳は、11:1と恐ろしい位に悪い
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) April 11, 2019
カルシウムとマグネシウムは、密接に関わっています。
カルシウムは、筋肉や血管を収縮させるのに対し、マグネシウムはその逆で弛緩させたり拡張させる働きがあります。
その関係性は、体にとって非常に大事な事で、この2つをブラザーイオンと呼んでいます。
他にも血圧に関係する、ナトリウムとカリウムも、ブラザーイオンになります。
お互い、どっちかが多すぎるのはダメで、ブラザーイオンのバランスが大切なんですね。
カルシウムとマグネシウムの理想的な比率は、1:1か2:1なんですが、牛乳・乳製品は、この比率が非常に悪い。
では、この比率が悪いとどうなるんでしょうか⁉︎
カルシウムは、細胞・筋肉・血管のスイッチをONにする
高血圧に処方されるのが、カルシウム拮抗薬
細胞内のカルシウム濃度を調整し、カルシウムがスイッチを入れるのを抑える
栄養素で言うと、マグネシウムが
「天然のカルシウム拮抗薬になる」
マグネシウムはストレス・アルコール・カフェインの過剰摂取・加工食品の過剰摂取で不足がちになりやすい
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) August 31, 2018
カルシウムが細胞に入り込むことで、あらゆるアクションを起こします。
スイッチをONにするんですよね。
筋肉や血管を緊張させ、体を興奮させるような働きがあります。
でも、あまりにもスイッチを入れすぎるのは危険ですよね??
多すぎるカルシウムは暴走し、細胞の誤作動にもつながります。
そのスイッチをOFFにするのが、マグネシウムの役割なんです。
現に、スポーツ選手が痙攣(けいれん)するのもマグネシウム不足です。
発汗により、マグネシウムを失うことで、カルシウムが筋肉中に入り込み、スイッチをONにしまくった結果、痙攣が起こります。
また、心臓発作と事故で亡くなった人の、心臓の筋肉を解剖した所、
心臓発作で亡くなった人は、事故死の人よりカルシウムの比率が高かった。
健康で事故で亡くなった方より、カルシウムが多く、マグネシウムが少なかったと言うデータも存在しています。
そう考えると、多すぎるカルシウムは細胞・筋肉に入り込みアクションを起こし、そのアクションをOFFにする、マグネシウムとのバランスが大事だと言うことは、分かって頂けるんじゃないでしょうか??
カルマグは海のものに多い
牛乳は、カルシウムとマグネシウムの割合が悪い
割合がいいのは、
☑︎さんま・ホッケなどの魚介類
☑︎焼きのり・もずくなどの海藻類
☑︎納豆・豆腐などの大豆製品
豆腐を作る際に使用する、にがりも海水から取れた「塩化マグネシウム」
納豆は違うけど、カルマグの割合がいいのは「海の物」だ
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) April 12, 2019
どのような食材が、カルシウムとマグネシウムの割合がいいんでしょうか??
答えは「海のもの」です。
魚介類や海藻類です。
その他に、豆腐などです。
牛乳に比べるとカルシウムは多くありませんが、カルマグの割合はいいです。
お話したように、カルシウムだけ取ってもダですからね。
カルシウムとマグネシウムは兄弟です。
これらの食材を生活にうまく取り入れていきましょう。
身長を伸ばすにはどうするのか??
✅子供の身長を伸ばしたいなら
👉よく食べる(大きくなる材料確保)
👉運動(骨や筋肉に負荷をかける)
👉よく寝る(成長ホルモンの分泌促進)
寝ている間に、成長ホルモンが分泌され
細胞分裂を盛んにする
「寝る子は育ちます」
寝ることで、成長・体の治癒・肌の新陳代謝など、寝るのはいい事づくし
身長を伸ばすには、カルシウムも必要ですが、基本は「たんぱく質」です。
骨=カルシウムのイメージですが、骨の土台は「たんぱく質」です。
その上に、カルシウムがくっついているだけなんです。
なので成長期には、肉類・魚介類・大豆製品・卵などの「たんぱく質」を取ることをオススメします。
しっかりと、食事に入れてあげましょう。
スポーツをやっている子供には、炭水化物(ご飯・麺類・パン)なども量が必要になってきます。
基本は、良く食べて、運動して、良く寝る。
当たり前のことですが、成長期に「これ」が出来れば大きくなる可能性は増えます。
そして、ここでカルシウム摂取に「牛乳」ではなく、魚介類・大豆製品などのたんぱく質・海藻類、こちらをオススメしたいと思います。
カルシウムを取る時は、マグネシウムも必須です。
カルシウムは不足がちな栄養素と思われがちですが、近年では、「カルシウムの取りすぎ・マグネシウム不足」が指摘されています。
カルシウムだけの単独摂取は、危険です。
このことは、未だにあまりし知られていませんが、もし今日ここで知った方がいれば、
牛乳とは距離を置き、食事からの「カルシウムとマグネシウム」の摂取を考えましょう。
牛乳のカルマグの割合は、非常に悪いですからね。
突然のコメント失礼します。
牛乳が体に良くないのはなんとなく知ってて私も子供に飲ませたくない派なのですが…学校給食には毎日出てくるのはなぜなでしょう?
給食がない日はカルシウムが不足していますと給食だよりにも書かれるほどです。正直牛乳でお腹いっぱいになっちゃいますよねー
ミニーさんこんにちは。
メール気が付かなくてすみません…。
成長期の子供にはカルシウムが必要で、カルシウム=牛乳って思っているんでしょう。
カルシウムは、食事と栄養からです。
僕も、学校給食にでても飲ませないと思います。
牛乳はぶいた方が、他の食材にお金かけれるので、その方がいいんですけどね…。
古くからの、牛乳は体にいい説があるので、残念ながら、学校給食からなくなることはないと思います。
まだ、豆乳にして欲しいですね
非常に勉強になりました.
理屈では理解できましたが,やはり牛乳は好きです.
牛乳を飲むな,ではなく,牛乳を飲むならコレもいっしょに摂取しましょう.みたいな代替案はないのでしょうか.
ご教示いただけますと幸いです.