世の中、たくさんの食材や食品がありふれています。
ありがたい一方で、体にはあまりよろしくない食材が増えてきているのも事実です。
昔は、食べるものが少なくて病気になる時代でしたが、今は「食べ過ぎて病気になる時代」です。
自分たちで、口にするものを、しっかりと見極めなければなりません。
今日は、身近にあるもので、勘違いしやすいものをテーマにしています。
簡単な内容なので、ぜひ読み進めてみてください(^^♪
「1日分の」には注意が必要
98%の管理栄養士が推奨しているようですが、僕は残りの2%の方かな(笑)
まぁ、食事が難しくなったお年寄りには、いいかと思いますが…。
問題は、こういう書き方をすると、普通に食べれる人でも「これで十分」と勘違いしてしまうところ。
「これで十分」とか、「1日分の」とかに騙されたいで下さい pic.twitter.com/OGP8gui49E
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) August 7, 2018
野菜ジュースなどで、「1日分の」と言う表記をよくみます。
果たしてこれ1本で1日に必要な野菜がとれると思いますか??
あくまでも「補助的」なものであって、メインで取ったらダメなやつです。
昔、「健康のため」に飲んでる友達がいました。
野菜を食べない代わりに、野菜ジュースを飲んで、1日分の野菜を取ってると言ってましたが…。
完璧に、勘違いしてます。
1日に必要な野菜は取れていないと思います。
あくまでも、食事として食べるのがメイン。
お年寄りで、食べるのが困難な方や、体調が悪い時に飲むのはありだと思います。
1日分のビタミンCで砂糖も摂取してしまう…。
「1日分の」シリーズ
1本で1日分のビタミンCが取れるそう
確かに、厚労省は1日にビタミンCを100mg推奨していますが、これはほとんどの人が不足しない量
あくまでも、欠乏症を防ぐ為のギリギリの量で「十分な量」ではない
100mgなんて、タバコ1本吸っただけで失う
糖質をとってるようなものか… pic.twitter.com/zGwPlYyvZ2
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) August 14, 2018
1日分のシリーズ「ビタミン編」
このジュースで1日に必要なビタミンCが取れるそうですが…。
確かに、1日に必要とされる100mgは入っていました。
ですが、100mgという量は、かなり少ないんです。
この100mgは、ビタミンC不足でおこる「壊血病」を防ぐためのギリギリの量なんです。
壊血病は、血管などが弱くなり、体の各器官から出血がおこる病気です。
大航海時代に、新鮮な野菜を積むことができず、ビタミンC不足になり、発見された病気です。
その病気にならないように、ギリギリの量であって、十分な量ではないってことに注意が必要なんです。
ビタミンCは、体にとても重要で、
📌ストレスに対抗してくれたり…
📌白血球を活発にして、風邪や病気から守ってくれたり…
📌脳に必要だったり…
📌きれいな肌を保つのに必要だったり…
このほかにも、さまざまな事を体にしてくれます。
1日に1000mg~3000mgは取りたい量です。
なので、100mgじゃ少なすぎるんですよね……。
ビタミンCについては、こちらにも書いています。
企業の戦略にも注意が必要
沖縄の企業のオレンジジュースのCMがやってた
このオレンジジュースは、とっても甘さが強い
CMの最後に「熱中症対策に」って言ってた…
何処にも、全くもって、どう考えても、百歩譲っても「熱中症対策の要素」がない
こういうの、信じて飲む人もいる
ペナルティーが必要だと思う
やめておくれ。
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) August 24, 2018
ある日、オレンジジュースのCMがやっていました。
最後のフレーズが恐ろしすぎて、ビックリしました。
「熱中症対策に」って……。
えっ??
どこが???
なんで????
オレンジジュースが、熱中症対策になる?????
ホントに、ビックリズッコケそうでした……。
なんか……何でもアリなんだな~っと悲しくなりました………。
このジュースには、ものすごく甘い「果糖ブドウ糖液糖」「色づけの着色料」「いい匂いを出すための香料」しか入っていません。
熱中症対策に必要な、ナトリウム・マグネシウムなどのミネラルは入っていませんよ…。
わかる人はわかりますが、わからない人はわかりません。
特に、小さい子供などは……。
基本的に、アクエリアスなどは熱中症にいいとされていますが、僕はおススメしません。
砂糖がたくさん入っているので…。
余計、バテたり、逆効果にもなります。
ジュースは、取らないほうが良いかと思います。
ジュースの作られ方の動画です。
ぜひ、見てください。
まとめ
今は、とても便利な世の中です。
食品・食材も身近にあらゆる物があり、スーパー・コンビニに行けばすぐに手に入ります。
ですが、「安いものには安いなりの理由」があります。
そして、企業のうたい文句を鵜呑みにしたら危険です。
企業も、競争であらゆる手を使います。
皆さんや、皆さんのお子さんなどの為に、「きちんと見分ける」ことは大事です。
ぜひ、疑って下さい。
全部信用したらダメです。
ネットやテレビもあまり当てにはなりません。
おススメは、自分の信用できる人を見つけて、その人の情報を参考にして下さいね。
テレビをつければ「健康」「食事」の番組は多いけど
見なくていいと思う
中には、役立つ情報もある
けど、視聴率取るために「大げさ」にやってる番組も多い
オススメは、自分が信用できる人を1人みつけて、その人の「情報発信」を見てる方が100倍いい
その方が、振り回されなくてすみますよ
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) July 18, 2018