皆さん、こんにちは。
管理栄養士の石川元洋(motohiro_Food)です。
最近、「管理栄養士の仕事って何だろう??」ってよく考えている。
僕自身は、「管理栄養士」っという資格には全くこだわりはない。
ただ、食事や健康について興味があるだけなので、今の仕事をしているだけです。
今日は、僕が管理栄養士をしていて、感じたこと・思ったことを伝えさせて下さい。
完全な僕の考えですが、ぜひ読んで欲しいと思います。
僕の仕事は「栄養ボランティア」
老人ホームで働いてますが、
90歳・100歳の方の食事ってひじょーに難しい
献立、制限も大事だけど、
まずは「食べてくれること」が最優先
管理栄養士ですが、あまり管理出来てません
ここでは、僕は完全に”栄養ボランティア”
食べてくれる事は、ホントありがたい
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) July 16, 2019
僕は、老人ホームで働いています。
当たり前ですが、高齢の方々なので、食事が徐々に食べれなくなります。
でも食べれないと、死んじゃいます。
栄養は大事なんですが、まず第一に「食べてもらう事」
お年寄りは、昨日まで元気でも、明日には分からない。
また、病院は「治療食」がメインなので、カロリー制限・塩分制限をして提供すれば、それでOK。
ですが、老人ホームはそうはいかない。
こちらが家で生活しているので、カロリー制限して提供しても、食べてもらわないと全く意味がない。
現に、食事を食べないお年寄りには、食事として小さいお菓子・コーラなどを提供している方もいる。
こんな食事を提供していて、たまに「自分は管理栄養士なのか??」っと思うことがある。
働く場所で、栄養士の働き方は変わりますが、ここでは僕は完全に「栄養ボランティア」。
制限するのが、栄養士の仕事かもしれませんが、その人が食べたい「何か」を提供できるのも栄養士の仕事。
ご高齢の方に、食べたくない食事を無理に提供するより、その人が食べたいものを提供し「喜んで食べてもらった方が100倍いい」
栄養士は「食事を制限する仕事」
って思ってた
でも今は「食事を食べてもらう仕事」
って思ってる
制限が必要な人もいっぱいいるけど、
それと同じ位「食べてもらうこと」が
「第一条件」の人もいっぱいいる
制限だけが、栄養士の仕事ではないからね。
もっと、柔軟に行きたいな。
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) July 17, 2019
こういう考えに変化しています。
食べれることはホントいい事
「食事を食べてくれる」
これは本当にいい事
よく食べる人には”量”を調整すればいい
一番大変なのは、「食べない人に食べてもらう事」
これは、まぢでムズイ
こっちが頑張っても、食べて貰えなければ何の意味もない
これは、お年寄りも小さい子も同じ
「よく食べる」は、本当はいい悩みなんです
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) July 18, 2019
数年前から、介護報酬が変わりました。
今までは、要介護1~5に認定されれば入所できましたが、現在は3~5の方しか入所できません。
なので、入所されてきた時には、食事はキザミ食・ミキサー食・ソフト食(ゼリー状のもの)・または胃ろうの方も増えている。
入ってきた時から、「食事が食べれない」
ここからスタートする方も増えてきた。
だからこそ、「食事を食べれることが出来る」って、ホントに素晴らしいことだと強く思う。
食事を食べてくれる人には、内容をある程度変えても食べてくれる。
でも、どんなに調整しても食べてくれない人は、食べてくれない。
食べたくても、病気・薬・外的要因などいろいろ絡んでいると思う。
以前は、食べ過ぎる人が多くて悩んでいましたが、今はその逆。
僕の、強い気持ちは「ホント食べてほしい」
この気持ちだけ。
食べれなくなって行くと、ホントに「自分の力の無さ」を痛感させられます。
これからの自分のありかた
話は、ガラッと変わりますが、
栄養士って、もっと自由でいいと思うんですよね。
個人的には、資格にこだわっている余り、視野が狭くなっていると人も多いと感じる。
女性がメインの仕事で、給料・待遇・手当などを重視しすぎて、「本来自分がやりたいことを見失いがち」かなって。
ツイッターでも、給料が安いなど良く目にする。
栄養士を目指す人に勘違いして欲しくないから言う
栄養士は「給料が安い」と良く言う
でも、どの職種でも一緒
稼ぐ人は稼ぐし、稼げない人は転職しても稼げない
僕も稼げてない
それは僕に問題がある
周りの栄養士と同じことしてるから。
栄養士なら誰にでも出来ることしてるから、安いのは当然
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) July 23, 2019
決して、栄養士だけが安いとは言えない。
栄養士を目指している人もいっぱいいるんだから、あまりテンションの下がることは言わないで欲しい。
とある情報によると、栄養士の資格の保有者は120万人位いて、実際に働いている人は20~30万人ほどらしい…。
就業率は、20%ほど。
実際、僕が通っていた専門学校でも、80人ほどいましたが、今栄養士で働いている人は数えられる位だと思う。
僕が働いているところでも、ナース・ケアマネ・介護職・OT・PT・調理師など多種職の人と連携が必要になる。
そういった周りとのコミニケーションが上手くいかなくて、辞める一因にも繋がるのかなって個人的には思います。
結局、「自分がやりたいこととは」違ったって…。
僕だって「栄養士をやめよう」って思ったこと、数えきれないくらいありますよ。
でも、どう考えても、人が生きていくうえで食事は絶対だし、食べた食事で体も心もできている。
そんな大事なことを、仕事にしているって、すごいことだと思うんですよね。
でも、女性の栄養士がほとんどの中、女性と同じ事だけやってるのは、ダメだと自分でも思っている。
僕の目標は、「誰にでもできる仕事をしている栄養士」ではなく、「栄養士にしかできない仕事をしている栄養士」になること。
はっきり言って、今の職場も栄養士ならだれでもできます。
僕は、栄養ボランティアだし、献立作成と発注業務もしてますが、僕にしかできないとは思っていませんし、献立作成・発注業務は調理師でもできると思っている。
献立作成なんて、パズルみたいで、時間をかけて何回も見直さないとダブりも多い。
朝昼夕で食材はカブってないか⁇
味付けは似てないか⁇
前後の日でカブってないか⁇
中華などに偏ってないか⁇
献立は、パズルみたい
何かハマると、また何かハマらなくなる
個人的には、満点狙わないで80点位でいいと思う
満点狙っても、食べた人により、すぐにかき消されます(笑)
— 石川元洋(管理栄養士) (@motohiro_Food) August 20, 2019
偏らないようにしてても、その人の”色”が確実に出る。
僕はもぉ、8年も献立を作っている。
入所のお年寄りは、8年も朝昼夕と僕が作った献立を食べている。
何か申し訳なくも感じる…。
せめて、2人で1ヶ月交代とかでできればな……。
また、調理師の勤務表や、その他の管理などもあるでしょう。
そういう意味では、女性が適任かもしれません。
僕は、少ない男性栄養士ですし、多い女性の栄養士と同じことをしていても、自分の意味がないように感じています。
僕が今なりたい栄養士像は、
食事・栄養・健康について、発信すること。
そういう、栄養士はまだ少ないかな。そしてもっといてもいいと思う。
健康であることは「人の第一条件」
でも、その意識を持っている人って少ないと思う。
だからこそ、このブログやSNSで自分の思いを伝え、少しづつでも、共感してくれる人を増やしていきたいと思います。
同時に、自分から講習会や、チャンスがあれば色々なことに挑戦しようと思っています。
まだまだ、アリンコみたいなぺーぺーだけど、コツコツやっていきますよ。
見ててくださいね。
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