皆さん、こんばんは。
管理栄養士の石川元洋(motohiro_Food)です。
前回記事で、子供の食事について書きました。
今日は、「食事の圧力」についてです。
食事への圧力はNG
子供の食事で、あまり強く言い過ぎもよくはありません。
この研究では、11週間のあいだ、就学前の子供たちに2種類の味が異なるスープを提供。
条件としては、圧力のありなし。
結果は、食べるようにプレッシャーをかけられていないときに、多く食べ物を消費。
ネガティブな言葉も圧倒的に少なかった。
逆に食べるように圧力をかければ、消費量が減って、ネガティブな発言も増えた。
圧力がかかっていないときは、否定的なコメントは30。
それに対して、圧力がかかった状態では、否定的なコメントが157。
圧力がかかった状態でのコメントとしては…。
飲みたくない・嫌い・食べたくない・食べない・もう嫌だ・とても面倒です…etc
子供にあまり食べるように強く言いすぎると、子供は食事が嫌になり、その食材も嫌いになる可能性があります。
温かく見守ることが大事
じゃあ、食事を食べてもらうにはどうしたらいいか??
幼少期の食品への頻繁な曝露の認識された回想は成人期の好みに関連する
こちらの研究では、
・子供のころの親の励ましと、食行動が、大人になってからの食好みにプラスの影響を与える。
・食べ物の好みは、頻繁に提供することで永続的に染み込むことができる。
・制限、強制された記憶は、現在(大人)の好みと有意に負の関連があった。
強制ではなく励まし、食べないから出さないのではなく、根気強く食事を出すことが大事。
あと、幼少期には、出来るだけたくさんの食事にふれてもらうことが大切。
子供のころの食事が、「将来の人格」を作ると思っています。
考え方・行動・判断・やさしさ・幸福感・学習・集中力などは、セロトニン・ノルアドレナリン・GABAなどの神経伝達物質から作られます。
詳しくは、こちらに書いてます。
その材料は食べ物です。
食べたもので良くも悪くもなります。
ぜひ、大切な子供の食事を考えながら、温かく・そして根気強く見守っていきましょう。
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